歯周病に関する様々なこと
◆全身の病気と歯周病の関係
あらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。
歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるのです。
◆他の病気が原因で歯周病になることがある
遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬によって歯肉を含めた歯の周囲組織に症状が出ることがあります。
またホルモンの分泌の増減、糖尿病、喫煙などによって歯周病が治癒しにくくなるといった事があります。
◆歯周病が他の病気を引き起こすことがあるのでしょうか
重症の歯周病になり、口の中に歯周病を引き起こしている細菌が多くなると、血液や呼吸器内に入り込み、心筋梗塞・動脈硬化症・肺炎・早産などを引き起こしやすくします。
◆歯周病を進行させる因子
1.歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
2.不適合な冠や義歯
3.不規則な食習慣
4.喫煙
5.ストレス
6.全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
7.薬の長期服用
◆歯周病に煙草が悪い理由
1.喫煙する人は統計的に喫煙しない人よりも歯周病にかかりやすいというデータがある
2.タバコに含まれる化学物質が歯肉を硬くして出血しにくくなり、臨床症状で気づきにくくなる
3.タバコの煙には化学物質が多く含まれ歯肉を攻撃するため、歯周病の治り方がわるくなる
つまり煙草は歯周病になりやすくするばかりでなく、気付き難くし、また治り難くする原因と言えるのです。