糖尿病と歯周病の関係
糖尿病があると歯周病が悪化しやすい
歯周病があると糖尿病が悪化しやすい
この様に相関関係があります。
<関連内容>
1. 口の中のかわき
糖尿病のために口腔内が乾燥すると 自浄作用が低下して歯周病原菌が 繁殖しやすい環境になります。
糖尿病による高血糖状態が持続すると、唾液の糖分の濃度も高くなります。
その為お口の中はかわき、糖分が増えてネバネバニなり歯周病原菌がより繁殖しやすくなります。
2.全身の抵抗力の低下
糖尿病の高血糖状態にあると、細菌を攻撃する白血球の働きも低下します。
その為、感染症のひとつである歯周病も起こりやすくなります。
3. エネルギー不足
糖尿病になると、インスリンの作用不足でブドウ糖をエネルギーに変えることができなくなります。
その影響で、歯周病により破壊された組織の修復力も弱くなります。
4. 脂肪細胞が炎症作用を増幅
脂肪細胞はエネルギーを貯蔵するだけでなく、組織に炎症を起こす作用を持つ物質をつくります。
歯周病の炎症にも悪影響を与えます。
5. 血管の障害
糖尿病が進行すると、全身の血管に障害が起きて、さまざまな合併症を生み出します。
特に細い血管に影響が現れやすいため、末梢組織の血流量が低下して、感染や組織の修復を妨げます。
歯周組織はまさにその末梢組織にあたり毛細血管が豊富にあるため、歯周病の悪化を手助けしてしまうことになるのです。
6. 食後高血糖
歯周病が進行すると、歯がぐらついたり、歯を失ったりすることで、硬いものが食べにくくなってしまいます。
そこで軟らかいものばかり食べたり、よく噛まずに飲み込んでしまいがちです。
軟らかく噛む回数が少なくてすむ食べ物は食後高血糖を起こしやすく、糖尿病に悪影響です。
硬いものが食べにくくなるということは、食後高血糖を抑える働きのある繊維質の食べ物が摂りにくくなります。
歯周病が進行するという事は、身体の入り口であるお口の性能が低下するという事です。
人は様々な食物をバランスよく食べて健康を維持していきます。しかし、歯が弱くなると限られた物しか食べられなくなり栄養の偏りが生じます。その結果高血圧・肥満・心臓病・糖尿病等様々な病気にかかるリスクが高まります。
また、同じような物ばかり食べていると食事がつまらなくなります。「年を取ると食べる事ぐらいしか楽しみがない」という人もいるように、食事というのは人生にとって非常に大切な事です。
楽しく美味しく老後を過ごすためにも予防をしっかりと行いましょう。