不眠に効く漢方薬はあるのか?3つのタイプ別に処方される漢方薬について
不眠に悩んでいる方は多く、漢方薬に目を向ける方もいらっしゃるでしょう。
漢方薬は、体質や症状に合わせて様々な種類があり、不眠にも効果が期待できます。
不眠に効く漢方薬はあります!
しかし、不眠といっても、その原因や症状は人それぞれです。
漢方では、大きく分けて以下の3つのタイプに分け、それぞれに合った漢方薬が処方されます。
- 気(き)の巡りが悪いタイプ
ストレスや悩み事など、精神的なものが原因で不眠になっている場合です。
イライラしたり、気持ちが落ち着かないなどの症状を伴うことがあります。
- 代表的な漢方薬: 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、抑肝散(よくかんさん)など
- 効果: 気の巡りを良くし、心を鎮めることで不眠を改善します。
- 血(けつ)が不足しているタイプ
貧血や冷え性など、体力が低下していることが原因の不眠です。
めまい、動悸、顔色が悪いなどの症状を伴うことがあります。
- 代表的な漢方薬: 帰脾湯(きひとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)など
- 効果: 血を補い、心を安定させることで、不眠を改善します。
- 陰(いん)が不足しているタイプ
更年期や加齢などが原因で、体が乾燥しやすくなっている場合です。のぼせ、口渇、イライラなどの症状を伴うことがあります。
- 代表的な漢方薬: 酸棗仁湯(さんそうにんとう)など
- 効果: 体を潤し、心を鎮めることで、不眠を改善します。
漢方薬を選ぶ際の注意点
- 体質や症状: 漢方薬は、体質や症状に合わせて処方されます。ご自身で勝手に薬を選ぶのではなく、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
- 複合的な原因: 不眠の原因は一つとは限りません。複数の要因が絡み合っている場合もあります。
- 効果が出るまで時間がかかる: 漢方薬の効果は、西洋薬に比べてゆっくりと現れることがあります。根気強く続けることが大切です。
まとめ
漢方薬は、体質や症状に合わせて様々な種類があり、不眠の改善に役立つ可能性があります。
しかし、ご自身で勝手に薬を選ぶのではなく、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
漢方薬を選ぶ際のアドバイス
- 不眠の原因を特定する: 医師に詳しく症状を伝え、不眠の原因を特定してもらいましょう。
- 生活習慣の改善: 規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動なども、不眠改善には大切です。
- 他の治療との併用: 漢方薬は、他の治療法と併用することも可能です。
漢方薬に関する疑問点や不安な点がある場合は、医師にご相談ください。