便秘薬の種類 回答案を表示
便秘薬は、その働きによって大きく分けて刺激性便秘薬と非刺激性便秘薬の2種類に分類されます。
最近では、これらの他にも新しいタイプの便秘薬も登場しています。
それぞれの便秘薬の特徴や、どのようなメカニズムで効果を発揮するのか、詳しく見ていきましょう。
刺激性便秘薬
- 特徴: 大腸に直接作用し、腸の蠕動運動(ぜん動運動)を刺激することで、便を押し出す力を高めます。
- 種類: センナ、大黄など。
- メリット: 効果が早く、短時間で排便を促すことができます。
- デメリット: 習慣性があり、長期的な使用は腸の働きを弱める可能性があります。また、下痢や腹痛などの副作用が出ることもあります。
非刺激性便秘薬
- 特徴: 大腸に刺激を与えることなく、便の量を増やしたり、便を柔らかくしたりすることで、排便を促します。
- 種類: 酸化マグネシウム、ラキソベロンなど。
- メリット: 刺激性便秘薬に比べて副作用が少なく、長期的な使用も可能です。
- デメリット: 効果が現れるまで時間がかかる場合があります。
新しいタイプの便秘薬
- 特徴: 従来の便秘薬とは異なる作用機序を持ち、より安全で効果的な治療が期待されています。
- 種類:
- 上皮機能変容薬: 腸の水分分泌を促し、便を柔らかくします。
- 胆汁酸トランスポーター阻害薬: 胆汁酸の吸収を抑え、腸の動きを活発にします。
- メリット: 従来の便秘薬の欠点を克服し、より穏やかな排便を促します。
まとめ
便秘薬を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 便秘の原因: 便秘の原因によって、適切な便秘薬が異なります。
- 症状: 便の硬さ、回数など、自分の症状に合わせて選びましょう。
- 副作用: どの薬にも副作用はつきものです。自分の体質に合った薬を選びましょう。
- 服用期間: 長期的な服用は避け、医師や薬剤師に相談しながら使用しましょう。
便秘薬はあくまで対症療法です。 便秘の根本的な原因を改善するためには、生活習慣の見直しも大切です。
- バランスの取れた食事: 食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。
- 水分補給: こまめに水を飲み、体内の水分バランスを整えましょう。
- 適度な運動: 腸の働きを活発にするために、軽い運動を習慣化しましょう。
- 規則正しい生活: 睡眠不足やストレスは便秘の原因となるため、規則正しい生活を送ることが大切です。
もし、便秘が長引く場合は、自己判断せず、必ず医師に相談しましょう。
ご自身の症状や体質に合った便秘薬を選ぶために、薬剤師や医師にご相談ください。