変形性関節症と関節リウマチの見分け方
変形性関節症と関節リウマチの見分け方
変形性関節症と関節リウマチは、どちらも関節に痛みや腫れを引き起こすため、ご自身で判断するのは難しい場合があります。しかし、両者にはいくつかの違いがあります。
変形性関節症と関節リウマチの違い
変形性関節症 |
関節リウマチ |
|
原因 |
関節軟骨の摩耗・変性 |
免疫系の異常による関節の炎症 |
症状 |
特定の関節(膝、股関節など)に痛みやこわばり、変形 |
手の指や足指など複数の関節に、左右対称に痛みや腫れ |
進行 |
徐々に進行し、痛みは活動後や休息時に悪化する |
急激に進行し、朝起きた時に関節がこわばる(朝のこわばり) |
全身症状 |
比較的少ない |
発熱、倦怠感、体重減少など |
血液検査 |
炎症反応は正常か軽度 |
炎症反応が強く出る |
変形性関節症は、主に体重がかかる関節(膝、股関節など)に起こりやすく、関節が変形することで骨がこすれ合い、痛みを生じます。
関節リウマチは、免疫系の異常により、関節の滑膜に炎症が起こり、関節が腫れたり変形したりします。複数の関節に症状が現れ、全身症状を伴うことも特徴です。
どちらの病気か判断するには、医師の診察を受けることが大切です。
医師は、以下の検査を行い、診断を確定します。
- 血液検査: 炎症反応、リウマチ因子などの検査
- 画像検査: X線、MRIなど
早期に診断を受け、適切な治療を受けることで、病気の進行を遅らせ、痛みやこわばりを軽減することができます。
ご自身でできること
- 関節の痛みや腫れに気づいたら、早めに医師にご相談ください。
- 日常生活の中で、関節への負担を減らすように心がけましょう。
- リハビリテーションを行うことで、関節の機能を維持・改善することができます。
この情報は一般的な情報であり、個々の患者さんの状態に合わせて医師の診断・治療を受けることが重要です。