慢性副鼻腔炎とは
慢性副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔という空洞に炎症が長期間続く病気です。
風邪をひいた後など、急性副鼻腔炎が慢性化することが多いです。
慢性副鼻腔炎の原因
- 細菌感染: 最も一般的な原因です。
- ウイルス感染: 風邪ウイルスなどが原因となることがあります。
- アレルギー: アレルギー性鼻炎が原因となる場合もあります。
- 鼻茸: 鼻の中にポリープができることで、鼻の通りが悪くなり、慢性化するケースも。
- 鼻の構造的な問題: 鼻中隔湾曲症など、鼻の構造的な問題が原因となることもあります。
慢性副鼻腔炎の症状
- 鼻づまり: 一番の特徴的な症状です。
- 鼻水: 黄色や緑色の粘り気のある鼻水が出ることもあります。
- 頭痛: 顔や頭の痛み、圧迫感。
- 顔の痛み: 頬や目の周りに痛みを感じることもあります。
- 嗅覚障害: 匂いがよくわからない。
- 後鼻漏: 鼻水がのどに流れ込む。
- 咳: 後鼻漏が原因で咳が出ることもあります。
慢性副鼻腔炎の治療
- 薬物療法: 抗生物質、ステロイド剤、アレルギー薬など、症状に合わせて薬物療法を行います。
- 内科療法: 鼻うがい、加湿など、自宅でできる治療法も有効です。
- 外科療法: 薬物療法で改善しない場合や、鼻茸が大きい場合は、手術が必要になることがあります。
慢性副鼻腔炎は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
- 睡眠障害: 鼻づまりで夜中に何度も目が覚めてしまい、睡眠不足になることがあります。
- 集中力の低下: 鼻づまりや頭痛で集中力が低下し、仕事や勉強に支障が出ることもあります。
- 味覚の低下: 嗅覚障害を伴う場合、味覚も低下することがあります。
慢性副鼻腔炎の予防
- 風邪をひかないようにする: 手洗い、うがいをこまめに行うなど、風邪予防を心がけましょう。
- 室内の湿度を保つ: 加湿器を使うなど、室内の湿度を50~60%に保つようにしましょう。
- タバコの煙を避ける: タバコの煙は、鼻の粘膜を刺激し、症状を悪化させることがあります。
いつ病院へ?
- 鼻づまりや鼻水が長引く
- 頭痛や顔の痛みが続く
- 熱が出る
- 緑色の鼻水が出る
- 嗅覚が低下する
このような症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
ご自身の症状について心配な場合は、必ず医師にご相談ください。