正月の「餅トラブル」と対処法:高齢者だけでなく、若者も注意!
お正月は、美味しいお餅を食べる機会が増える一方で、毎年、餅による窒息事故が数多く発生しています。
特に高齢者は、かむ力や飲み込む力が弱まっているため、注意が必要です。
しかし、若者であっても、慌てて大きな餅を口にしたり、飲み込み方が悪ければ、窒息の危険性があります。
なぜ餅は危険なのか?
- 粘り気がある: 餅は粘り気が強く、喉に張り付きやすいです。
- 大きいものを飲み込みやすい: 大きい餅を丸ごと飲み込んでしまうと、気道を塞いでしまう可能性があります。
- 高齢者や子どもは特に注意: 高齢者はかむ力や飲み込む力が弱まり、子どもは飲み込む量が未熟なため、窒息のリスクが高まります。
餅による窒息のサイン
- 咳き込む
- 苦しそうにする
- 声が出ない
- 顔色が悪い
- 喉をつかむ動作をする(チョークサイン)
窒息してしまったときの応急手当
- まず、声をかけ、反応を確認します。
- 咳を促します。
- 咳ができない場合は、すぐに救急車を呼び、周りの人に助けを求めます。
- ハイムリック法: 意識があり、呼吸ができない場合は、ハイムリック法を試みます。ただし、専門の知識がない場合は、無理に実施せず、救急隊の到着を待ちましょう。
餅を安全に食べるための注意点
- 小さく切る: 餅は一口サイズに切り、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。
- 熱々を避ける: 熱い餅は口の中を火傷するだけでなく、冷めるまで硬くなり、飲み込みにくくなります。
- のど飴を準備する: 餅を食べる前に、のど飴を舐めておくと、唾液が出て飲み込みやすくなります。
- 水分をこまめに摂る: 餅は乾燥しやすく、喉に張り付きやすいため、こまめに水分を摂りましょう。
- 周りに人がいるときに食べる: 万が一、窒息した場合に備え、周りの人に声をかけやすい状況で食べましょう。
高齢者や子どもへの配慮
- とろみを付ける: 餅を細かく切り、とろみを付けて食べやすくしましょう。
- 柔らかい餅を選ぶ: 切り餅よりも、柔らかい餅を選ぶと、飲み込みやすくなります。
- 食べるのを手伝う: 高齢者や子どもが一人で食べるのを避けて、そばで見守りながら食べさせましょう。
まとめ
お餅は美味しい食べ物ですが、窒息の危険性も潜んでいます。
特に高齢者や子どもは、十分に注意が必要です。上記に挙げた注意点を守り、楽しいお正月を過ごしましょう。