生活習慣病予防と歯・口腔の健康の関係
生活習慣病予防と歯・口腔の健康は、密接な関係があることが近年明らかになっています。
これまで、歯の健康は「口の中だけの問題」と思われがちでしたが、実は全身の健康を左右する重要な要素なのです。
なぜ歯・口腔の健康が大切なのか?
- 口腔内の細菌が全身に影響を与える可能性: 歯周病菌などの口腔内の細菌が、血管を通じて全身に広がり、動脈硬化や心疾患、糖尿病などのリスクを高める可能性が指摘されています。
- 栄養不足のリスク: 歯が痛んだり、噛む力が弱くなると、食事が楽しくなくなり、栄養バランスが崩れてしまうことがあります。栄養不足は、生活習慣病のリスクを高めます。
- 免疫力の低下: 口腔内の炎症は、全身の免疫力を低下させる可能性があります。免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなり、生活習慣病の悪化につながる可能性があります。
歯・口腔の健康が生活習慣病予防に繋がる理由
- 口腔ケアが生活習慣病予防に繋がる: 歯磨きや定期的な歯科検診など、口腔ケアをしっかり行うことで、口腔内の細菌を減らし、全身の健康維持に繋がります。
- 食生活の改善: 歯の健康のために、バランスの取れた食事を心がけることは、生活習慣病予防にも繋がります。
- 禁煙: 喫煙は、歯周病のリスクを高めるだけでなく、様々な生活習慣病のリスクも高めます。禁煙することで、歯の健康だけでなく、全身の健康も改善されます。
口腔保健が生活習慣病予防に与える影響
- 特定健診・特定保健指導における歯科口腔保健の展開: 厚生労働省では、特定健診・特定保健指導において、歯科口腔保健の重要性を認識し、口腔ケアの指導などを進めています。
- 地域での取り組み: 各地域においても、歯科医師や保健師などが連携し、口腔保健の啓発活動を行っています。
まとめ
歯・口腔の健康は、単に歯をきれいに保つだけでなく、全身の健康維持に不可欠な要素です。
歯磨きや定期的な歯科検診など、口腔ケアをしっかりと行い、バランスの取れた食事を心がけることで、生活習慣病を予防し、健康な生活を送ることができます。