認知症の人は暑さを感じにくい
認知症の方が暑さを感じにくい理由
認知症の方が暑さを感じにくい主な理由は、以下の通りです。
- 感覚の鈍麻: 加齢や脳の機能低下により、暑さや寒さといった感覚が鈍くなることがあります。
- 判断力の低下: 暑さを感じていても、適切な行動(涼しい場所に移動する、水分を摂るなど)ができない場合があります。
- 脱水症状: 認知症の方は、水分をこまめに摂ることが難しく、脱水症状を起こしやすいことがあります。脱水症状は、体温調節機能を低下させ、熱中症のリスクを高めます。
- 薬の副作用: 一部の薬が、体温調節に影響を与える場合があります。
暑さを感じにくいことによるリスク
- 熱中症: 暑さを感じにくいことで、熱中症になるリスクが非常に高まります。熱中症は、命に関わることもあるため、早急な対策が必要です。
- 健康状態の悪化: 高温下では、心身に大きな負担がかかり、既存の疾患が悪化したり、新しい病気を引き起こしたりする可能性があります。
認知症の方の熱中症予防対策
- こまめな水分補給: 暑さを感じなくても、こまめに水分を補給するようにしましょう。
- 涼しい環境の確保: エアコンを適切に使い、室温を涼しく保ちましょう。
- 軽くて通気性の良い服装: 綿などの天然素材で、ゆったりとした服装を選びましょう。
- 体温チェック: 定期的に体温を測り、異常があれば早めに医療機関に相談しましょう。
- 外出時の注意: 外出する際は、日陰を選び、帽子や日傘などを活用しましょう。
- 薬の服用について医師に相談: 服用している薬が体温調節に影響を与える可能性がある場合は、医師に相談しましょう。
介護者の方へ
- 本人の様子を注意深く観察: いつもと様子が違う場合や、少しでも異変を感じたら、すぐに対応しましょう。
- 周囲の温度や湿度管理: 室温や湿度をこまめにチェックし、快適な環境を保ちましょう。
- 水分補給の工夫: 飲み物が好きでない方でも、工夫して水分を摂ってもらえるようにしましょう。
- 涼しい場所での休憩: 外出時は、こまめに涼しい場所で休憩を取りましょう。
- 医療機関との連携: 定期的に医師に相談し、適切なケアを受けられるようにしましょう。
認知症の方の熱中症予防は、ご家族や介護者の皆様の協力が不可欠です。
上記を参考に、一人ひとりに合った対策を講じていきましょう。