やぐら歯科 | 高の原駅近くの歯科。歯医者 虫歯、歯周病、小児歯科。

口腔と認知症の関係

歯と認知症の関係についての研究が徐々にですが進んでいます。

以下は、歯と認知症との関連性の可能性について記します。

 

1.歯周病と認知症

いくつかの研究では、歯周病が認知症のリスクと関連している可能性が示されています。

歯周病は口腔内の慢性的な炎症を引き起こし、これが全身に広がることが考えられています。

この炎症が認知症の進行を加速させる可能性があります。

 

2.歯の損失と認知機能

歯の損失や歯を失った状態が、認知機能の低下と関連しているとする研究もあります。

歯の損失が食事の制限や栄養不足を引き起こし、これが認知機能に悪影響を与える可能性が考えられています。

 

3.口腔ケアと認知症予防

 歯科的な予防策や口腔ケアが認知症の予防に寄与する可能性があります。

口腔ケアが適切に行われることで、口腔内の炎症が軽減され、それが全身への影響を抑制することが期待されます。

 

4.噛む行為と脳活動

歯を使って噛む行為が、脳の活動に影響を与えることが示唆されています。

噛むことによって脳に刺激が送られ、認知機能や記憶に対する効果があるとする研究もあります。

やはり流動食で咬まずに飲み込むのと、少しでも咬んで咀嚼し飲み込む、という食事スタイルの比較をすると脳に与える刺激は数段違うものであるというデータがあります。

 

5.口腔細菌と脳への影響:

口腔内の細菌が血液を介して脳に到達することがあり、これが認知症の進行に影響を与える可能性が考えられています。

歯周病などの口腔疾患が、口腔内からの細菌の脳への移動を促進する可能性があります。

 

ただし、これらの関連性はまだ完全に理解されていない部分があり、研究が進んでいる状況です。

口腔健康を維持することや歯科検診を受けることは、総合的な健康維持に寄与すると考えられていますが、具体的なメカニズムや因果関係については今後の研究が必要です。

«

»